ギア比を変えることで自分にあった自転車に変身

fc6700-2.jpg最近は少なくなってきましたが、まだまだご質問頂くのが→「タイヤが小さい自転車はペダルをたくさん漕がないと進まないんじゃない?」と言う内容です
結論から申しますと自転車が前に如何に進むかはギア比次第!と言うことで、今回は"ケイデンス"の中でお問合わせ頂いた"ギア比"に関してご案内させて頂きます・・

ギア比って??と言う方もたくさんいらっしゃると思いますのでそのあたりから進めさせて頂きます

これから云々と述べていきますが一番の問題はペダルの漕ぎ足が軽い(もっと速く走りたい)のか重い(登り坂がしんどい)のか、判断基準はいたってシンプル!今、自転車に乗っているあなたのその感覚だけ!そこを解決して自分にあった自転車に変身させましょう

ギア=歯車は自転車の動力伝達を司り歯数の違うギア構成で減速・増速に用いられます
構成はペダル側のギア(チェーンリングとも呼ばれる)と後輪側のギア(スプロケットとも呼ばれる)の歯数の大小差で減・増速の変化をつけます
(減速=俗に言う軽いギア・登り坂などで利用すると便利)
(増速=俗に言う重いギア・スピードを出したいときに利用すると便利)
歯数の表記として、〇〇T(toothedの頭文字)と記されることが多く、たとえばBD-1のペダル側のギアは56T=ギアの歯数が56個となります

■ギア比(簡単に言うとペダルを1回転漕いだ時にタイヤが何回転するかを表す数値です)

【ギア比計算式】
ペダル側のギア : 後輪側のギア = ギア比(ペダル1漕ぎのタイヤ回転数) となります

BD-1の場合

一番重たいギア 56T : 11T (56÷11) = 5.09 (ペダル1漕ぎでタイヤが5.09回も転がる)
※ギア比の数値が大きくなればばるほど抵抗は大きくなり漕ぎ足も重くなります(スピード有利)

一番軽いギア 56T : 30T (56÷30) = 1.86 (ペダル1漕ぎでタイヤが1.86回しか転がらない)
※ギア比の数値が小さくなればなるほど抵抗は低くなり漕ぎ足は軽くなります(登坂有利)

つまり今お乗りの自転車で漕ぎ足が重い(ペダルが重い)と感じられている方はギア比を小さく【ペダル側のギアを小さく(歯数を少なく)するか、後輪側のギアを大きく(歯数を多く)】すれば良いですし、その逆で漕ぎ足が軽い(ペダルが軽い)と感じられている方はギア比を大きく【ペダル側のギアを大きく(歯数を多く)するか、後輪側のギアを小さく(歯数を少なく)】すれば難なく解決します

ペダルが重い場合・・ペダル側のギアは55・54・53・52・50・48Tなどが存在します
52T : 11T = 4.72 BD-1の純正ギア比5.09 - 4.72 = 0.37 = 純正より約7%軽くなる

Bromptonなどの内装変速機付きの場合には後輪側のギアを大きくすることもできます
例えば(BromptonM3L ペダル側ギア 50T : 後輪側ギア 13T = 3.84)
50T : 14T = 3.57 Brompton純正ギア比 3.84 - 3.57 =0.27 = 純正より約7%軽くなる 

ペダルが軽い場合・・ペダル側のギアは62・60・58・56・54T・53T・52Tなどが存在します
60T : 11T = 5.45 BD-1の純正ギア比 5.09 - 5.45 = -0.36 = 純正より約7%重くなる
54T : 13T = 4.15 Brompton純正ギア比 3.84 - 4.15 = -0.31= 純正より8%重くなる 

例えばペダル1回転漕いで進む距離で換算すると
(タイヤの周長=タイヤの外周の長さはBD-1平均値の1350mmで計算します)
ギア比 5.45 (60T:11T) × タイヤ周長 1,350mm = 7357.5mm = 約 7m36cm
ギア比 5.09 (56T:11T) × タイヤ周長 1,350mm = 6,871.5mm = 約 6m87cm
ギア比 4.72 (52T:11T) × タイヤ周長 1,350mm = 6,372mm = 約 6m37cm

■速度で表すと(ケイデンスは効率が良いと言われる70rpm・速度は単純計算の数値です)
※ケイデンスは前のブログにご説明差し上げておりますので省略します

BD-1でギア比=5.09(56T:11T)の場合
ギア比 5.09 × タイヤ周長 1,350mm × 70rpm × 60分 = 約 時速 28.86km/h
ギア比が7%アップすると
28.86 × 1.07 = 時速 30.88km/h  2.02km/h アップします
1時間淡々と走り続けると 2.02km 多く走ることができます

7%なんてパーセンテージや進む距離・速度で言われてもピンとこないと思いますが、軽い重いの感じ方も様々です
まずは数字でご理解いただき、ギア比を変更し実感してみて下さい
と言いましても分からないことだらけだと思いますが、ご紹介の商品の他、多数取扱いが御座いますので、その際は直接お気軽にお問合わせください



↓ 更に詳しくは ↓

■ギア比を大きく変更する場合に前後どちらのギアを変えれば?

先に述べたギア比の計算式を見てお気づきの方もいらっしゃると思いますが答えは後ろです

例えばBD-1にLOROオリジナル60TとLOROオリジナル CAPREOハブを搭載して比較してみましょう!

ペダル側ギア 56T : BD-1純正 後輪側ギア 11T = ギア比 5.09 
ペダル側ギア 56T : LOROハブ 後輪側ギア 9T = ギア比 6.22 
ペダル側ギア 60T : BD-1純正 後輪側ギア 11T = ギア比 5.45 

CAPREO搭載の場合、後輪側ギアを純正 11T から 9T へ 2T 減らしただけで 
純正ギア比 5.09 から 1.13 約 22%アップ!

LOROオリジナル60T搭載の場合、ペダル側ギアを純正 56T から 60T へ 4T 増やして
純正ギア比 5.09 から 0.36 約 7% アップとなります

※ただ、お気を付け下さい これはあくまで机上の計算式によるものです
ギア比が22%アップすることにより当然ペダルを踏み込む力も22%アップします
過剰なギア比アップは膝を傷める原因になりますのでくれぐれもご注意ください

■クランクの長さによっても変化がある?

クランクの長さには一般的に165mm・170mm・175mm(中には2.5mm刻みのものもあります)と存在しますが、通常完成車には170mmが搭載されております
一般的には股下寸法によって適正なクランク長を導き出して採用するのですが、(単純計算ですと身長に対して割り出したりします 例えば身長165cmの場合にはクランク長165mmが適正と言った具合)クランクの回転周長差でペダルを踏む力を同等に維持した場合にも以下の効果が得られます

クランクの回転周長
165mm × 2 × 3.14 = 約103.6cm(175mmに比べ約6%、170mmに比べ約3%アップします)
170mm × 2 × 3.14 = 約106.8cm(175mmに比べ約3%アップ)
175mm × 2 × 3.14 = 約109.9cm(165mmに比べ約6%、170mmに比べ約3%ダウンします)

ケイデンスが通常70rpmでBD-1純正170mmクランクと比較した場合
BD-1純正
ギア比 5.09 × タイヤ周長 1,350mm × 70rpm × 60分 = 約28.86km/h

165mmクランクの場合
ギア比 5.09 × タイヤ周長 1,350mm × 72.1rpm × 60分 = 約29.72km/h

175mmクランクの場合
ギア比 5.09 × タイヤ周長 1,350mm × 67.9rpm × 60分 = 約27.99km/h

となります
ただ、机上の計算式によるもので実際には梃の原理で長くなればなるほど力はかかりやすくなりますし、その反面運動量が増えるなど、またその逆もしかりでおきますのであくまで目安としてご参照ください

■変速ギアが付いているのに使ってない方はいませんか?

以上、長々とご案内させて頂いたのですが、実際に今お乗りの自転車のギアどれだけ使えていますでしょうか・・適正ギアになっていないと使えないところ結構ありますよね

まず、変速には外装タイプと内装タイプがあります
外装タイプとは、BD-1などの様に後輪側のギアが外側に複数枚付いているタイプで
内装タイプとは、Bromptonなどの様に後輪側のギアが1枚でハブと呼ばれる車輪軸の中に遊星ギアとよばれるものなどを採用した変速ユニットが搭載され外目には見えないタイプです

分かりやすくBD-1(外装8段変速)、Brompton(内装3段変速)を例に挙げてみます
※BD-1はより比較しやすいように1・5・8速を参考に挙げます

BD-1(8速目のギアは11T、5速目のギアは20T、1速目のギアは30T、タイヤ周長1,350mm)

8速目= 56T ÷ 11T = ギア比 5.09 = ペダル1回漕いで 687.1cm
5速目= 56T ÷ 20T = ギア比 2.80 = ペダル1回漕いで 387.0cm
1速目= 56T ÷ 30T = ギア比 1.87 = ペダル1回漕いで 252.5cm

BD-1の場合、スポーツタイプなのでもっと速く走りたいと言うご要望を多く頂きますので、その場合にはLOROオリジナルCAPREOハブ、SHIMANO純正CAPREOハブや60Tチェーンリングなどへの交換をお勧めします

Brompton(内装ギア比は 1速目=0.75 2速目=1.00 3速目=1.33、タイヤ周長1,300mm)

3速目= 50T ÷ 13T × 1.33 = ギア比 5.12 = ペダル1回漕いで 665.6cm
2速目= 50T ÷ 13T × 1.00 = ギア比 3.85 = ペダル1回漕いで 500.5cm
1速目= 50T ÷ 13T × 0.75 = ギア比 2.88 = ペダル1回漕いで 374.4cm

8速目や3速目を使っていても1速は全く使っていない場合にはギア比を上げて1速目までの軽いギアを使えるようにすることでより快適にお乗り頂けます
Bromptonの場合には、3速目が重すぎて全く使っていないケースや軽いギアの要望が多くありますのでその場合にはBrompton専用のフロントギアで46T・44Tなどが存在しますので、こちらをお勧めします

その他の自転車やギアの交換をご検討中の方は、ご紹介のものやその他各種パーツも取り扱っておりますのでお気軽にお申し付け下さい

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